この記事は、2026年4月18日時点で公開されている公式採用情報と、27卒の直近参加者による公開体験談をもとに、朝日新聞のインターン情報を現時点でできるだけ正確に整理し直したものです。現在の公式サイトでは、27卒については新卒採用選考の案内が中心で、インターン情報は28卒向けの夏プログラムやイベント案内が主軸になっています。そのため、本記事では「28卒向けの最新公式情報」と「27卒の直近実施例」の両方を使いながら、27卒・28卒の就活準備に役立つ形でまとめます。
結論から言うと、朝日新聞のインターンは「選考フローが非常に複雑」というより、「コースごとに選考方法が少し変わり、参加枠が限られ、内容が濃い」タイプです。しかも、現在の公式情報を見る限り、主力はジャーナリストコース3days、ビジネスコース5days、エンジニアコース1dayであり、旧来のまとめ記事にありがちな「1day中心」という整理は、もはやあまり正確ではありません。さらに、記者部門と技術部門では職種・仕事別インターンも追加予定とされており、年度によって校閲などの職種別プログラムが増える可能性もあります。
1 朝日新聞のインターンとは?インターン・内容・コースの特徴
朝日新聞のインターンを理解するうえでまず押さえたいのは、この会社が「新聞を発行している会社」であると同時に、ウェブメディア、教育、イベント、不動産、研究開発まで含めた幅広い事業を持つ企業だという点です。公式採用サイトによれば、社員数は2024年4月時点で3,827人、本支社・本部は東京・大阪・西部・名古屋・北海道・福岡に広がり、国内には43総局・65支局、海外にも5総局と22支局を持っています。事業内容としても、新聞・ウェブメディアによるコンテンツ事業だけでなく、教育事業、イベント事業、不動産事業、研究開発まで掲げられており、インターンのコースが記者だけで完結しないのはそのためです。
2026年4月時点で公式に明示されている28卒向けの主なインターンは、ジャーナリストコース3days、ビジネスコース5days、エンジニアコース1dayの三つです。開催時期は2026年8月から9月で、ジャーナリストコースは東京本社・大阪本社、ビジネスコースはオンラインと東京本社の組み合わせ、エンジニアコースは東京本社開催とされています。さらに、公式には「この他にも、記者部門と技術部門で職種・仕事別のインターンを開催予定」とも書かれており、メイン3コースのほかに追加プログラムが出る前提で見ておくべきです。
ここで、元記事の「データジャーナリズムコース」という表現は修正しておきたいポイントです。2026年4月時点の公式インターン告知で前面に出ているのは、あくまでジャーナリスト・ビジネス・エンジニアの3コースで、独立した「データジャーナリズムコース」は確認できません。一方で、採用職種としては記者部門の中にデータジャーナリストが明確に含まれており、会社としてもデータジャーナリズムを重要な取り組みとして紹介しています。したがって、現時点でより正確なのは、「データジャーナリズムは独立したメインコースというより、記者部門に含まれる重要領域」と捉えることです。
さらに、朝日新聞はインターンや選考に参加する学生の負担軽減も公式に打ち出しています。イベントやインターンは長期休暇・土日・昼休み・夕方以降など学業に配慮した時間帯で行うと明記され、遠方からの参加者には規定に基づく交通費支給があり、2日間以上の対面インターンでは宿泊施設を用意するとされています。単に「内容が面白い」だけでなく、遠方学生にもアクセスしやすいよう一定の制度整備がされている点は、特に地方在住者にとって見落としにくいポイントです。
1-1 インターンの内容
ジャーナリストコースの公式説明は、「取材・執筆体験(フィードバックあり)、ニュースの現場がわかる講演、記者とのトークなど」です。実際に27卒の公開体験談を見ると、3日間で模擬取材と記事執筆を行い、担当記者からフィードバックを受けたうえで、別途、取材企画立案のグループワークや発表まで実施された例が確認できます。東京本社開催の体験談では、参加学生数は30名ほど、1チームに常時1名の記者がつく形で運営されており、「記者の仕事紹介を聞く」だけではなく、書いて直され、企画して議論するところまで踏み込んでいるのが特徴です。
ビジネスコースは、公式には「ビジネス部門の幅広い仕事を知るセミナー、現場社員との多彩なワーク、社員とのトークなど」とされています。実際の公開体験談をみると、前半で8職域の仕事内容について講義や質問会があり、後半でその各職域に関するワークとプレゼン、フィードバック、会社見学、座談会が組み合わされていたと報告されています。つまり、広告営業だけ、イベントだけ、といった単線的な理解ではなく、「新聞社のビジネス職はどこまで広いのか」を体感させる設計になっていると考えてよいでしょう。
ビジネス部門の中身そのものも、かなり幅広いです。公式採用情報では、販売戦略、朝デジ事業、管理・人材、経理・財務、アカウントソリューション、プランニング、イベント、ビジネス開発という8つの業務分野が挙げられています。これは「新聞の広告営業」だけをイメージして応募するとミスマッチになりやすいことを意味します。実際、公式イベントでも「8職域紹介」が独立して用意されており、朝日新聞のビジネスコースは、いわば新聞社の周辺事業と新規事業まで含めて理解するための入口です。
エンジニアコースは、公式には「CMSによるメディアサイト作成、IT技術活用のアイデアソン、社員とのトークなど」と説明されています。27卒の体験談でも、Webサイト制作のグループワーク、アイデアソン、社員との昼食、社内見学が行われたとされており、単なる会社説明会ではありません。特に、記事をどう見せるかというUI/UXの観点、情報発信を支えるシステムづくりの観点、すでにある報道資産を新しいプロダクトに変える観点が重視されているのが特徴です。
なお、技術職については「IT経験がないと厳しいのでは」と不安になる学生も少なくありませんが、公式FAQでは、ITの専門知識がない人でも応募でき、実際に文系やIT系以外の理系出身者も在籍していると明記されています。採用後には約5か月の研修があるとも説明されており、インターン段階で見られるのは、完成された職能だけではなく、メディアと技術をつなぐ発想力や学ぶ意欲だと考えるほうが自然です。
1-2 コースごとの特徴
ジャーナリストコースの特徴は、単に文章力を見るのではなく、「何に問題意識を持ち、どこに切り口を見つけ、限られた情報からどう構成して伝えるか」を総合的に見られやすいことです。朝日新聞は記者部門として、取材記者だけでなく、データジャーナリスト、映像報道記者、校閲記者、デザイナーまで募集しており、報道の現場を一つの肩書だけで捉えていません。しかも、データジャーナリズムの紹介ページでは、オープンデータを分析し、可視化し、新しい調査報道につなげるスタイルを会社として重視していることがはっきり示されています。記者志望であっても、「書く」だけでなく、構造化、分析、見せ方まで含めた総合力が問われるとみておくべきです。
ビジネスコースの特徴は、「新聞社の収益や事業をどう広げるか」をかなり実務寄りに捉えていることです。新聞・デジタル購読、広告、イベント、新規事業、コーポレート機能まで一気通貫で見せる設計になっているため、広告代理店志望の延長で見るだけでは浅くなりやすいです。公式ページでは、朝日新聞社が140年以上の資産と新たな技術を掛け合わせてAIカメラによるスポーツ配信サービスなども展開していると紹介しており、既存メディアの維持だけでなく、新しいサービスをどう生み出すかまで視野に入れた理解が求められます。
エンジニアコースの特徴は、技術そのものよりも「報道・コンテンツ・顧客体験を技術でどう前進させるか」という文脈が強いことです。公式の技術関連ページでは、Webフロントエンド、ネイティブアプリ、バックエンド、インフラ、データアナリスト、R&Dエンジニア、セキュリティ、システムエンジニアまで幅広い役割が示され、Typolessのような文章校正AIや自然言語処理系の研究開発も紹介されています。したがって、エンジニアコースでは「技術が好きです」だけでは弱く、「メディアの現場で何を改善したいのか」「情報の届け方をどう変えたいのか」まで語れると強いです。
また、年度によっては校閲などの職種別インターンが公開体験談に現れており、27卒では校閲コース1dayが夏・冬に行われた記録もあります。現在の公式サイトでも職種・仕事別インターンの開催予定が明記されているので、メイン3コースだけを見て終わるのではなく、マイページやイベント情報を継続確認する姿勢が重要です。特に、校閲やデータジャーナリズムのような専門職に関心がある学生ほど、追加募集や職種別企画の告知を見逃さないほうがよいでしょう。
2 朝日新聞のインターンの選考フロー|インターン・選考フローを解説
朝日新聞のインターンの選考フローを、最新の公式情報に即して最もシンプルに言い直すと、「マイページ登録 → ES提出 → 選考 → 結果連絡」です。これは公式サイトの図でも示されており、さらに注記として「応募多数の場合はオンライン面接を実施することがある」と書かれています。ここから分かるのは、元記事にあるような「ES通過後に必ず面接1回」という固定型ではなく、コースや応募状況に応じてESのみの場合も、面接を挟む場合もある、ということです。
また、公式サイトには、交通費は原則としてマイページ登録の自宅住所を起点に計算すること、参加にあたって誓約書提出を求める場合があることも記載されています。学業配慮や宿泊支援の方針も別ページで明示されており、インターン運営自体がかなり制度的に整えられている印象です。応募者としては、単にESを書くことだけでなく、マイページ登録情報や参加条件も早めに確認しておいたほうが無駄がありません。
2-1 エントリーシート(ES)
ESは、朝日新聞のインターン選考で非常に重要です。実際、公式フロー上も最初に出てくるのはESで、技術系1dayの27卒体験談では選考ステップがESのみになっている例も見られます。さらに、公式方針として、ES提出段階では顔写真を求めず、面接委員には大学名・大学院名を伏せたESを渡していると明記されているため、学歴や見た目で勝負するというより、書いた内容の筋肉質さで勝負する選考だと理解するのが妥当です。
記者系のESでは、27卒の公開例を見ると、クラブ・学外活動、趣味・特技、資格やITスキル・使える言語に加え、「朝日新聞の記事・コンテンツを若い世代に読んでもらう方法について、あなたならではのアイデアを教えてください」といった設問が確認できます。これは、志望理由だけでなく、日頃どんな関心を持ち、どんな見方でメディアを捉え、どう発想を言語化できるかを測る設計です。単なる熱意の表明より、「自分の視点」と「朝日新聞への具体的理解」の両方が必要になります。
ビジネスコースのESはさらに実務理解寄りです。27卒の公開例では、「朝日新聞社に興味を持った理由とこれまでの接点」「このインターンをどのような姿勢で参加したいか」「入社するとしたら特にやってみたい仕事」「今最も関心を寄せている事柄・テーマを二つ挙げ、その重要性を説明」といった設問が確認できます。ここでは「なぜ新聞か」だけでは足りず、朝日新聞のコンテンツ、企画、サービス、広告、イベントのどこに触れたかまで問われています。つまり、ビジネスコースのESは企業研究と自己分析を別々に書くのではなく、接点の具体性で一つにつなぐことが重要です。
技術系のESは、さらに独特です。27卒の公開例では、研究テーマや力を入れている科目、応募動機、自己PRに加え、「10年後に最も流行るSNSサービスを想像し、その概要や好きだと感じる機能・体験を述べる」といった問いが出ています。これは単にプログラミング経験の有無を見るのではなく、ユーザー体験の発想、未来のメディア利用をどう考えるか、技術を通じて何を実現したいかを見る設問だと解釈できます。エンジニア志望者でも、技術スタックの羅列だけで終わるESでは響きにくいでしょう。
2-2 面接
面接は、コースごとに濃淡があります。公式には「応募多数の場合、オンライン面接を実施することがあります」とされており、実際、27卒記者部門の公開体験談ではESの後に個人面接やオンライン面接が入っている例が複数確認できます。一方で、技術系1dayの公開体験談ではES選考のみの例もあり、ビジネスコースでは面接があったという体験談もあります。したがって、「朝日新聞のインターンは面接が必須」と断定するより、「記者とビジネスでは面接が入る可能性が高め、技術はES中心の年度もある」と整理するのが現実的です。
面接の質問内容もコースに応じてかなり違います。記者部門の公開体験談では、「記者を志す理由」「ジャーナリストとして大切だと思う価値観」「困難にぶつかったときどう対処するか」「ESに書いた取材経験の具体」「研究や留学経験が社会にどう影響すると考えるか」といった質問が確認できます。いずれも、出来事そのものより、「なぜそう考えたのか」「どの価値観を重視するのか」を深掘るタイプです。つまり、朝日新聞の面接は、ニュース知識の一問一答というより、人と社会を見る解像度の確認に近いです。
ビジネスコースでは、公開体験談から「インターンを志望した理由」が面接質問として確認でき、ESとの整合性が重視されていることがうかがえます。これはビジネス職全般にも通じますが、幅広い職域を理解したうえで、なぜ自分はその中の何に関心があるのか、インターンで何を持ち帰りたいのかを一貫して話せるかが鍵になります。ESと面接を別物として準備するのではなく、一つのストーリーとしてつないでおく必要があります。
3 朝日新聞のインターンの倍率は?インターン・倍率の実態
朝日新聞のインターンの倍率について、まず最初に明確にしておくべきなのは、公式は応募者数も倍率も公表していないという点です。公式サイトで確認できるのは、選考があること、応募多数の場合はオンライン面接がありうること、そしてコース日程や内容だけで、定員や応募総数の開示は見当たりません。したがって、「倍率は○倍である」と断定的に書くのは、少なくとも公式情報ベースでは正確ではありません。
とはいえ、難易度が高いこと自体は、各種就活サイトの公開体験談からかなり一貫して読み取れます。たとえば27卒の記者部門では、東京本社の3daysで参加学生数30名ほどという例があり、技術系1dayでは29名、過去のジャーナリスト系2daysでは30名、比較的古いビジネス部門5daysでは40名程度という例が確認できます。さらに、27卒の記者部門参加者の口コミには「単純に倍率が高い」「他社の早期選考に進んでいた学生でも朝日のインターンは落ちていた」という声もあります。公開されている参加人数が数十人規模にとどまる以上、相応に競争的であることは間違いありません。
一方で、コース差はかなりあります。校閲コース1dayの公開体験談では、夏開催で100人参加、冬開催で25人参加、しかも選考フローが「応募」のみと見える例もあります。逆に、技術系1dayはESあり、ビジネス5daysは面接あり、記者3daysはES+個人面接ありの例が出ています。つまり、朝日新聞のインターンは「全コース一律で超高倍率」と考えるより、「主力のジャーナリスト・ビジネス・エンジニアはかなり競争的で、職種別1dayや説明型プログラムは参加しやすいこともある」と理解するほうが正確です。
ネット上には「30名程度に対し9,000人規模の応募で約300倍」といった推計も見られますが、これは公式発表ではなく、定員と応募者数の前提も確認できません。参考程度に受け止めることはできても、記事の本文で断定値として採用するのは避けるべきです。より精度の高い言い方は、「倍率は非公表だが、参加枠が少なく、公開体験談でも難度が高いと受け止められているため、かなり狭き門と考えられる」です。
4 朝日新聞のインターンに優遇はある?優遇・早期選考の実態
優遇や早期選考については、公式発表ベースでは「インターン参加者向けの明示的な特別選考ルート」を確認することはできません。
4-1 優遇の有無
むしろ公式FAQでは、「インターンに参加していただくと理解が深まるが、参加していなくても内定・入社している先輩はたくさんいる」と明記されています。これは少なくとも、「インターン参加が事実上の必須条件」という会社ではないことをはっきり示しています。
各種就活サイトの口コミでも、この点は比較的共通しています。公開レビューでは、「公表されている優遇はない」「インターンに参加することで優遇はないと事前に発表されているため」といった記述があり、少なくとも参加者が明確な一次免除・早期ルートを当然視しているわけではありません。したがって、記事としても「優遇あり」と言い切るより、「公表された形式的優遇は確認できない」が基本線になります。
4-2 実質的な優遇
ただし、形式的優遇がないことと、実質的な優位性がないことは別です。各種就活サイトの集計では、66.2%の参加者が「本選考に有利になる」と感じたとされており、別のレビューでも、インターンで実技試験の練習ができた、社員からの具体的な話をESや面接に組み込めた、という声が見られます。記者コースであれば模擬取材と記事添削、ビジネスコースであれば各職域理解、技術コースであればメディア開発の実践的な体験が、そのまま本選考準備の密度を上げるためです。
さらに、一部の公開体験談では「人事部がかなり細かくメモを取っていた」「参加者限定のフィードバック面談があった」といった報告もあります。もちろん、これは会社の公式制度説明ではなく参加者ベースの体験談なので一般化しすぎるべきではありませんが、「何も見られていない完全な体験イベント」と考えるのもやや不自然です。少なくとも、社員や人事と接点を持ち、自分の思考の癖や強みを印象づけられる場であることは確かです。
4-3 早期選考との関係
ここまでを踏まえると、朝日新聞のインターンと本選考の関係は、「参加しないと不利」という閉じた仕組みでも、「参加すれば自動で優遇」という露骨な仕組みでもありません。むしろ、インターンを通じて仕事理解と企業理解を深めた学生が、本選考でより具体的に話せるようになる、その結果として有利に見える、という構造に近いです。公式も非参加者の内定可能性を明言しているため、優遇狙い一本で応募するのではなく、「本選考で語る材料を増やす機会」と位置づけるのがもっとも現実的です。
5 朝日新聞のインターンは難しい?倍率が高い理由
朝日新聞のインターンは、倍率だけでなく選考難易度も高いことで知られています。
5-1 思考力重視の選考
朝日新聞のインターンが難しい最大の理由は、スペックの見せ合いというより、思考と視点の深さが問われやすいからです。公式には、ES段階で顔写真を求めず、面接官には大学名を伏せたESを渡すと明記されています。つまり、見られているのは「どこの大学か」以上に、「何を考え、どう社会や仕事を見ているか」です。新聞社らしく公平性への配慮が強く、その分、内容が薄いESや借り物の志望動機は相対的に通りにくくなります。
しかも、公式FAQでは「紙の新聞を読んでいるかどうかを選考判断にはしていない」としつつも、「日々ニュースに関心を持ち、朝日新聞のコンテンツにふれることで会社や仕事への理解を深めてほしい」と書かれています。これは、「新聞を毎朝宅配で取っていること」が評価されるのではなく、情報の受け手としてどれだけ日常的にニュースを考えているかが問われるということです。ニュースへの距離感が遠いままでは、どうしてもESや面接で言葉が薄くなります。
5-2 社会問題への関心が必須
また、社会問題への関心はコースを問わず重要です。記者部門の面接では、ジャーナリストとして大切にしたい価値観や、取材経験の具体、社会への影響の捉え方まで聞かれており、ビジネスコースのESでは「今最も関心を寄せているテーマ」を二つ挙げて重要性まで説明させています。技術系でも、未来のSNSやメディア体験を構想する設問が出ており、単なる技術好きではなく、社会での使われ方まで考える姿勢が求められています。朝日新聞のインターンは、どのコースでも「自分の専門性」と「社会との接点」を結べる人が強いです。
5-3 少人数選考とコース差
加えて、参加人数がそこまで多くありません。27卒の記者部門では30名程度、技術部門では30名程度、過去のジャーナリスト系でも30名規模、ビジネス部門も長期型で数十名規模の公開例があり、公開口コミでは参加学生のレベルについて「優秀」「落ち着いている」「発表力が高い」といった表現が目立ちます。つまり、新聞社志望者だけでなく、社会課題、企画、デジタル、言語化が得意な学生群が狭い席を競う構図です。倍率の数字以上に、「選ばれる学生の質が高い」という意味で難しいインターンだと考えたほうがいいです。
6 朝日新聞のインターン参加者の口コミ|内容の実態
参加者の口コミから、インターンの実態を整理します。
6-1 良い口コミ
公開体験談を総合すると、最も評価が高いのは「実務に近い体験ができること」と「社員からのフィードバックの質」です。記者部門では模擬取材と記事添削が特に高く評価されており、実際に原稿に対して助言を受けられたことが本選考の実技対策にもつながったという声があります。ビジネス部門では、8職域を一気に理解できたこと、社員との座談会で仕事の幅広さを実感できたことが好評です。技術部門でも、Web制作やアイデアソンを通じて、新聞社のエンジニア像が想像以上に広かったという感想が多く見られます。
また、社員の雰囲気に関する評価も高いです。公式サイトでも若手・中堅社員と多く話せることが打ち出されていますが、公開レビューでも「人柄がよい」「丁寧に質問に答えてくれる」「硬い社風を想像していたが、自由で挑戦を歓迎する雰囲気だった」といった感想が並びます。新聞社というと堅い職場を想像しがちですが、少なくともインターン参加者の印象としては、対話的で面倒見のよい社員に触れたという声が優勢です。
さらに、志望度が上がったという傾向も比較的はっきりしています。各種就活サイトの集計では7割超が志望度上昇と回答しており、ビジネス部門の体験談でも、合間の時間に社員へ質問できたこと、新聞社への硬いイメージが変わったことが志望度上昇につながったと記されています。インターンの目的が「選考優遇」ではなく「理解機会」だとしても、その役割はかなり果たしていると言えます。
6-2 気になる口コミ
一方で、ネガティブ寄り、あるいは注意点として挙がりやすいのは、「密度が高くてかなりタイト」「常に見られている感覚がある」「参加者のレベルが高く、比較で焦りやすい」といった点です。技術系1dayでは、会社説明、Webサイト制作、アイデアソン、座談会まで詰め込まれておりスケジュールがかなりタイトだったという感想があります。記者3daysでも、些細なことでも見られていると感じたという体験談があり、単なる見学イベントの気楽さは想定しないほうがよさそうです。
また、朝日新聞のインターンは「みんな優しいから楽」というより、「優秀で穏やかな学生が多いので、逆に自分の立ち位置がよく見えてしまう」タイプのプログラムでもあります。参加者の印象として、社会問題への意識が高い、朝日新聞のコンテンツ理解が深い、発表力が高いといった声が複数あるため、準備不足のまま参加すると得られるもの以前に自信を失いやすいかもしれません。特にジャーナリストコースでは、ニュースや取材に対する姿勢が参加者同士の差として見えやすいでしょう。
ただし、これらは裏を返せば、参加するだけで自分の課題がかなり明確になるということでもあります。実際、良い口コミと悪い口コミは表裏一体で、「厳しいが学びが濃い」「短期間で負荷は高いが、その分フィードバックが濃い」という評価につながっています。選考を突破すること自体をゴールにするのではなく、「参加後に何を持ち帰るか」まで見据えることで、このインターンの価値は大きくなります。
7 朝日新聞のインターン対策|選考フロー突破のポイント
倍率の高い朝日新聞のインターンを突破するためには、以下の対策が重要です。
7-1 ES対策
ES対策で最も重要なのは、「なぜ新聞業界か」より先に、「なぜそのコースなのか」を明確にすることです。ジャーナリストコースなら、社会課題に関心を持ったきっかけ、他者の話を聞いて構成して伝える喜び、ニュースを読んだときにどこに違和感や問いを覚えるかまで書けると強くなります。実際の設問でも、若い世代にコンテンツを読んでもらうための自分なりのアイデアが問われており、抽象論より具体的提案が歓迎されていることが分かります。
ビジネスコースでは、「朝日新聞社に興味を持った理由」に接点を書かせる設問が出ている以上、企業研究の浅さはすぐに見抜かれます。紙面だけでなく、デジタル、イベント、新規事業、広告、教育、R&Dまで含めて、「自分が触れたことのある接点」を具体化するのが有効です。たとえば、ニュースそのものに惹かれたのか、サービスの届け方に惹かれたのか、事業の多面性に惹かれたのかで、書くべき内容は変わります。ESではその違いを曖昧にしないことが重要です。
技術系では、研究内容や自己PRに加えて未来のSNSを構想させる設問があるように、「技術を何のために使うのか」という観点が不可欠です。コードが書けること自体より、ユーザーの体験や情報流通の課題にどう向き合うかを語れるかが差になります。メディア企業の技術職である以上、単なる受託開発志向ではなく、報道・サービス・ユーザー体験の接点に関心があることを示す必要があります。
さらに、朝日新聞のESでは顔写真不要、大学名も伏せられるため、「実績を盛る」より「思考が見えるエピソードを選ぶ」ことが大切です。学生時代に力を入れたことを書くとしても、結果だけで終えず、なぜその課題に向き合ったのか、誰と関わり、どう判断したのかまで書き切るほうが相性がよいです。特に朝日新聞のような対話型・思考型の選考では、派手さよりも筋の通った語りのほうが評価されやすいでしょう。
7-2 面接対策
面接対策では、記者系とビジネス・技術系で準備の軸を少し変えるべきです。記者系を受けるなら、「記者を志す理由」「ジャーナリストとして守りたい価値観」「自分が関心を持ってきた社会問題」「人の話を聞くときに心がけていること」は必須の準備項目です。公開体験談の質問例を見る限り、経験の有無そのものより、その経験から何を考えたか、どんな視点を持つようになったかを深く問われます。自分の言葉で価値観を話す練習が重要です。
ビジネス系は、「なぜ朝日新聞のビジネス職なのか」を、他のメディア企業や広告・企画職とどう違うのかまで含めて話せるようにしておくべきです。幅広い8職域のうち、自分が特に関心を持つ領域はどこか、その理由は何か、しかし同時に他職域への関心も持っているか、というバランス感覚が求められます。ESで書いた「やってみたい仕事」と、面接で話す「インターンで得たいもの」がずれていないかを確認しておくと、かなり話しやすくなります。
技術系は、研究内容やスキル確認だけでなく、「どんなプロダクト体験をよいと思うか」「将来のメディア利用をどう想像するか」が問われやすいので、普段使っているニュースアプリやSNS、サブスクサービスを“使い手”として分析しておくと有効です。UI/UXの良し悪し、通知設計、課金導線、コメント機能、検索性など、自分なりに言語化しておくと、朝日新聞の技術職を志望する理由にも深みが出ます。
また、公式FAQで「紙の新聞を読んでいるかどうかを選考判断にはしていない」とされているのは安心材料ですが、同時にニュースへの関心は前提です。面接直前だけ話題のニュースを詰め込むのではなく、「最近気になったニュース」について、事実確認、構造理解、自分の意見の順に話す練習をしておくと応用が利きます。特に、記者系とビジネス系では、社会課題をどう捉えたかを問われても不思議ではありません。
7-3 業界研究
業界研究では、「朝日新聞=新聞記者の会社」とだけ捉えないことが重要です。公式会社概要には、新聞・ウェブメディア、教育、イベント、不動産、研究開発といった事業が並び、別ページではAIカメラによるスポーツ配信、データジャーナリズム、ポッドキャスト、文章校正AI Typolessなど、新しい取り組みが具体的に紹介されています。朝日新聞のインターン対策として最も効くのは、こうした“新聞の外側まで広がる仕事”を理解したうえで、それでもなお自分がこの会社に惹かれる理由を言語化することです。
特にビジネス志望と技術志望は、この広がりを知らないと志望動機が薄くなります。ビジネス部門には8職域があり、入社後もそれ以外の分野を含めたキャリアの可能性があると公式に示されています。技術部門も、ニュースサイトのフロントエンドだけでなく、課金基盤、顧客管理、アプリ、インフラ、データ分析、AI研究開発、セキュリティまで範囲が広いです。これを理解している学生と、単に「新聞社にもエンジニアがいるんだ」という理解で止まっている学生では、ESと面接の説得力がまったく違います。
記者志望者も同様で、記者部門の中には取材記者だけでなく、データジャーナリスト、映像報道記者、校閲記者、デザイナーがあることを知っておくと、報道をどう成立させている会社なのかへの理解が深まります。ニュースが一人の記者だけで完成するのではなく、取材、分析、校閲、ビジュアル化、デジタル配信まで一体で作られていると分かれば、自分の志望動機も「記者になりたい」から一段深いものになります。
最後に、公式はOB・OG訪問を人事として斡旋していない一方で、インターンや説明会、質問会、オープンカンパニーをかなり丁寧に用意しています。28卒向けには仕事セミナー、ニュースの読み方講座、ES講座、ビジネス部門8職域紹介、技術部門質問会などがすでに複数案内されています。インターン本番だけで勝負しようとせず、こうした前段イベントから接点を増やして理解を深めるほうが、結果としてESや面接の質を上げやすいです。
8 まとめ|朝日新聞のインターンは倍率が非常に高く優遇は限定的
朝日新聞のインターンを、2026年4月時点の公式情報と直近の公開体験談に基づいて整理すると、まず現行の主力コースはジャーナリスト3days、ビジネス5days、エンジニア1dayであり、「1day中心」「データジャーナリズムが独立コース」といった古いまとめ方は修正が必要です。選考フローは公式にはマイページ登録、ES提出、選考、結果連絡というシンプルな形ですが、実際にはコースや応募状況に応じて面接の有無が変わります。特に記者系とビジネス系では面接込み、技術系ではES中心の年もある、と理解しておくとズレが少ないです。
倍率については公式非公表なので、「約300倍」といった数字を断定するより、「参加人数が数十人規模で、公開体験談でも難度が高いとされるため、かなり狭き門」と表現するのが正確です。優遇や早期選考も、公式に確認できる明示的制度はありませんが、インターンで得た実務理解や具体的なエピソードは、本選考で確実に武器になります。実際、公式も「参加していなくても内定者はいる」としつつ、参加すれば理解は深まると説明しています。つまり、朝日新聞のインターンは“選考免除を取りに行く場”ではなく、“本選考で語る中身を厚くする場”として捉えるのが最も実態に近いです。
そのうえで突破の鍵になるのは、ニュースへの関心、社会課題への視点、朝日新聞の事業構造への理解、そしてそれを自分の経験とどう結びつけるかです。朝日新聞は写真や大学名を伏せるなど内容重視の選考姿勢をとっており、表面的な“就活っぽい”志望動機より、具体的で自分の視点がある言葉のほうが通りやすいと考えられます。新聞社志望の学生にとって、朝日新聞のインターンは依然として難度の高いプログラムですが、そのぶん参加の価値も大きいインターンです。準備を丁寧に重ねて、コースごとの評価軸に合わせて臨むことが重要です。


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