月給21万円の場合、各種税金や社会保険料が天引きされ、実際に振り込まれる手取りは一般に約17万円前後になります。例えば東京都で単身者の場合、健康保険・年金・雇用保険などで4~5万円以上が控除され、所得税などを引いた結果、手取りは16万~17万円台になります。新卒1年目は前年の所得がないため住民税がほぼ発生せず、手取りが比較的多くなりますが、2年目の6月以降から住民税(年約8万円程度)が天引きされるため、その分手取りは16万円台前半に下がるのが一般的です。
手取り額が「少ないのでは?」と感じるかもしれませんが、日本の大学卒新卒者の初任給水準としてはおおむね標準的です。厚生労働省の統計では2023年時点の大卒初任給(基本給)は男性約24.0万円、女性約23.4万円と報告されています。また、新卒の平均年収(ボーナス含む)は約270~290万円とされています。月給21万円はこれらの範囲に近く、多くの企業で見られる金額です。
1 月給21万の手取りは約17万?新卒で少ないと言われる理由
月給21万円の場合、まず健康保険や厚生年金、雇用保険、所得税などが差し引かれます。主な控除項目は次のとおりです。
・健康保険料
・厚生年金保険料
・雇用保険料
・所得税
・住民税
これらを合計すると月収の20%以上が減り、手取りは約17万円前後になります。とくに新卒者は入社1年目(入社前年度の所得がゼロ)のため住民税がかからず、比較的高めの手取りを受け取れます。しかし2年目6月から住民税の天引き(年約8万円、月額約7千円)が始まり、手取りは約16万円台に減少するケースが一般的です。
では、この手取り額は「少ない」のでしょうか。実際には、日本の大卒新卒初任給は20万円前後が多く、大企業でも平均して21万前後の企業が多いです。したがって月給21万円(手取り約17万円)は、新卒としてはむしろ平均的な水準といえます。ただし、業界や企業規模によってばらつきがあるため、これより高い企業もあれば低い企業もあります。
2 月給21万でボーナスありの年収はいくら?新卒の年収目安
月給21万円の年間基本給は以下のように計算できます。
基本給(年収)
21万円 × 12ヶ月 = 約252万円
ここにボーナス(賞与)が加わります。新卒者の賞与は夏冬合わせて年間1~3ヶ月分程度が一般的です。
2-1 ボーナス1ヶ月の場合の年収
年間ボーナスが1ヶ月分の場合の年収です。
21万円 × 13ヶ月
= 約273万円
この場合、年収は約270万円前後になります。
2-2 ボーナス2ヶ月の場合の年収
年間ボーナスが2ヶ月分の場合です。
21万円 × 14ヶ月
= 約294万円
この場合の年収は約290万円になります。
2-3 ボーナス3ヶ月の場合の年収
年間ボーナスが3ヶ月分の場合です。
21万円 × 15ヶ月
= 約315万円
つまり、月給21万円でボーナスを1~3ヶ月分受け取る場合、年収はおおよそ270万円~320万円程度になります。これは前述の新卒平均年収(約270~290万円)とほぼ同水準です。ボーナスの有無や支給月数、残業や各種手当の有無によっても変動しますが、この範囲をひとつの目安と考えるとよいでしょう。なお、初年度のボーナスは在籍月数に応じた一部支給(寸志)にとどまる場合もありますが、ボーナス制度がある会社では概ね1~2ヶ月分が支給されます。
3 月給21万の手取り約17万での生活レベル
手取り約17万円での生活費イメージ(一人暮らしの場合)を見てみましょう。総務省の家計調査(2019年全国調査)によれば、単身世帯の平均的な月間支出例は以下の通りです。
・食費:約3.3万円
・住宅費:約5.0万円
・水道光熱費:約9千円
・通信・交通費:約1.8万円
・娯楽費:約1.4万円
・その他:約3.2万円
これらの合計は約15.6万円となり、手取り17万円弱ではあまり余裕がない計算です。平均的な支出で生活するとほとんど余剰が生まれず、趣味や交際費を多くすると不足する可能性があります。一方で、家計を工夫すれば手取り17万円でも生活水準を維持できます。たとえば、
・家賃:約5.5万円
・食費:約3.0万円
・通信費:約1.0万円
・光熱費:約1.0万円
・日用品:約5千円
・交際費:約1.5万円
・貯金:約2.0万円
これら合計で約14.5万円に抑えれば、月に2万円強を予備費や貯蓄に回すことができます。ただしこの例は平均より節約を意識したモデルです。家賃や食費、交際費などは人によって差が大きいため、予算管理をしっかり行うことが重要です。無駄遣いを減らし、必要な支出を優先すれば、月給21万円でも安定した生活が可能です。
4 月給21万の手取りで住める家賃の目安
月給21万円(手取り約17万円)の場合、家賃は一般に 手取りの3分の1程度を目安にするのが無理のない予算配分です。手取り17万円なら約5.6万円となるため、家賃は4.5万円~5.5万円程度に抑えると生活に余裕が生まれます。実際、年収300万円未満の世帯では家賃4万~6万円が多いとされており、5万円程度を想定するのが現実的です。
都市部と地方で賃料相場は大きく異なります。都市部では高額な物件が多く、東京23区のワンルーム賃料は6万円以上のものも珍しくありません。主要都市の家賃相場例を挙げると、東京23区ではおおむね6万~8万円、大阪市内では5万~7万円、名古屋市内では4.5万~6万円程度が見られます(物件条件によって前後します)。このように都市部では家賃負担が重くなるため、月給21万円では生活が苦しくなる可能性があります。一方、地方都市や郊外では賃料が低く、家賃3万~5万円で見つかるケースも多いため、地方であればより余裕を持った暮らしが可能です。家賃を抑えることは生活費全体の軽減につながるため、勤務地や生活スタイルに合わせて慎重に選びましょう。
5 月給21万の手取りでも生活レベルを上げるコツ
月給21万円(手取り約17万円)でも、生活の工夫次第で快適さを高めることはできます。以下に代表的な節約・収入アップの方法を紹介します。
5-1 家賃を抑える
生活費で最も大きな割合を占めるのは家賃です。駅から少し離れた物件や築年数の古い物件、ワンルーム・1Kといった小さめの部屋を選ぶことで、家賃を1万円以上下げられることもあります。シェアハウスやルームシェアを検討するのも一案です。
5-2 固定費を見直す
通信費やサブスク(定額サービス)などの固定費を節約します。例えば格安SIMに乗り換える、使っていないサブスクを解約する、電気・ガス料金プランを比較して切り替えるなどで、月数千円〜1万円程度の節約が可能です。数ヶ月で元が取れる固定費カットは積極的に検討しましょう。
5-3 副業やスキルアップで収入を増やす
本業の昇給・昇格を目指すことはもちろん、副業で収入を増やす方法もあります。ブログ運営やWebライティング、動画編集、プログラミングなど、初期費用が少なく始められる副業であれば、月1万〜3万円の副収入を目指せます。スキルアップや資格取得で給料アップを狙うのも、中長期的に年収を上げる効果的な手段です。
これらを併用すれば、手取り17万円の限られた収入でも余裕が生まれ、生活水準を高めることが可能になります。
6 月給21万の手取りは少ない?新卒なら平均的な年収
以上をまとめると、月給21万円(手取り約17万円)の生活は以下のようになります。
・月収21万円の手取りは約17万円前後(新卒1年目)。
ボーナスありの場合の年収は約270万~320万円程度になる(ボーナス1~3ヶ月想定)。
・家賃の目安は手取りの1/3程度、約5万円前後。都市部では6万円超も多く地方より高額になりやすい。
生活レベルは支出を管理すれば手取り17万円でも維持できる。無駄を省き、固定費を下げる工夫や収入アップを考えることが大切。
・新卒社会人はどうしても初任給の金額に不安を感じるものですが、月給21万円は国内の新卒初任給としては平均的です。重要なのは給与水準だけでなく、支出バランスと将来のキャリアプランです。まずは無理のない家賃設定と生活費のバランスを見直し、着実にスキルや実績を積んでいくことで、昇給・昇格のチャンスを増やしましょう。そうすれば、年収は数年後にさらに上がり、生活のゆとりも広がっていきます。
・月給21万の手取りは約17万(新卒1年目)。
・ボーナスありで年収は約270万~320万円程度。
・家賃は手取り約5万円前後が理想(都市部は高め)。
・平均的な生活費は約15万~16万円なので、やりくり次第で貯金も可能。
・将来の昇給・副業などで収入アップを図り、無理のない支出で生活を安定させることが重要。
以上の点を参考に、月給21万円の生活設計を立ててみてください。負担が大きいように感じたときは、節約方法や収入増の選択肢を検討し、長期的視点でキャリア形成を考えることが大切です。


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