SPI言語の中でも「語句の用法」は、知識(語彙)だけでなく、文脈・語感・文法の見分けが同時に求められるため、苦手意識を持つ人が多い分野です。しかも、受検形式によっては1問ごとに制限時間があるため、じっくり考える勉強のやり方をそのまま本番に持ち込むと、時間切れで崩れやすいのも特徴です。
ただ一方で、語句の用法は「頻出パターンが限られている」「解き方(手順)が型で決まる」ため、正しいやり方で反復すれば短期間でも“解ける感覚”を作りやすい分野でもあります。実際、複数のWebテスト対策解説では、語句の用法は“同じ用法を選ぶ問題”であり、対策によってスピード回答が可能になる、と説明されています。
この記事では、出題の背景・頻出パターン・難問の解き方を整理し、最後にオリジナル練習問題で「時間内に解ける」状態を作るところまで落とし込みます。
1. SPI言語の語句の用法とは
1-1. 語句の用法がSPIで出題される理由
SPI言語では、単語や熟語を正しく理解し、文脈に応じて使えるかが問われます。語句の用法問題は、単なる意味の暗記だけでは解けず、語感や文脈理解力が試されるため、多くの受験者が苦手意識を持ちやすい分野です。
語句の用法とは、ざっくり言えば「同じ語(または同じ形の語)が、別の文では違う意味・違う働きで使われることがある。その中から、問題文と同じ使い方(用法)のものを選ぶ」問題です。多くの対策解説で、「問題文中の下線部(または太字)の語句が、どの意味で使われているかを捉え、同じ意味・使い方の選択肢を選ぶ」と整理されています。
ただし「語句の用法」という言い方は、人によってイメージがズレやすいので、まずSPI言語全体の位置付けから確認しておくと理解が早いです。SPIの言語分野は、開発元である”リクルートマネジメントソリューションズ”が、「言葉の意味や話の要旨を的確に捉えて理解できるか」を測るものだと説明しています。
そのうえで語句の用法は、「語彙を知っているか」だけでなく、次のような能力がまとめて問われます。
•同じ語の“別の意味”を区別する力(多義語・同音異義語)
•慣用的・比喩的な使い方を理解する力(身体語などが典型)
•文法上の働きを見分ける力(格助詞・助動詞などの用法)
1-2. 出題形式の特徴
SPI言語には「語句の意味」という別単元があり、こちらは「説明文(定義)と合致する語を選ぶ」タイプとして説明されます。
一方、語句の用法は「同じ語(または同形語)が、別の文でどう使われているかを照合する」タイプとして説明されることが多く、情報処理の方向が逆です。
•語句の意味:定義 → 単語へ当てはめる(説明文に合う語を選ぶ)
•語句の用法:単語 → 文脈上の意味・働きを特定し、同じ用法を探す
この違いを最初に切り分けておくと、勉強効率がかなり上がります。
2. SPI言語の語句の用法が苦手と感じる理由
2-1. 文脈理解が必要なため
語句の用法が難しく感じる最大の理由は、「覚えた語彙がそのまま点にならず、“文の中での意味”を瞬時に決める必要がある」からです。ある対策解説でも、語句の用法は文脈を見て意味を正確に捉えることが重要だとされています。
さらに、苦手な人がつまずきやすいポイントは大きく分けて3つあります。
文脈理解の負荷が高い
同じ語でも、置かれた状況(主語・目的語・助詞・前後関係)で意味が変わります。実例として、同じ「とる」でも「摂取する」「撮影する」「引き受ける」など複数の意味があり、文脈でどれかを選ぶ必要がある、という解説が提示されています。
2-2. 類義語やニュアンスの微妙な違いが多い
比喩・慣用表現が混ざると、語感で誤る
たとえば「あし」は、身体の一部としての足だけでなく、「能力(あしが速い)」や、慣用句・比喩表現としても使われます。対策解説では、文脈上どの意味かを取り違えるとミスになる、という形で具体例が紹介されています。
スピードが要求され、迷うほど崩れる
複数の対策解説では、テストセンター言語が「12分で41問」とされ、全問を解き切るには「1問あたり約20秒」が目安になる、と説明されています。
さらに、ある大手就活サイトの解説では、テストセンター・自宅パソコン受検などでは「問題ごとの制限時間」と「全体の制限時間」があり、問題ごとの制限時間が来ると自動的に次の問題に進む、と説明されています。
加えて、SPI3の一部形式では、回答状況に応じて出題が変わる「適応型出題」が採用され、受検者によって出題内容・難易度が変わると開発元が説明しています。
この仕組みのため、「この単元は何問だから、ここで何秒」という固定の計画よりも、“どの問題でも一定テンポで処理する型”を身につけた人が強くなります。
3. SPI言語の語句の用法で頻出パターン一覧
語句の用法は、さまざまな解説で整理の仕方は多少異なるものの、実務上は3パターンに分けると最短で伸びます。就活向けの時間配分解説では、語句の用法は「同音異義語」「比喩的用法」「文法」の3パターンに分類され、同音異義語・比喩は「言い換え」が有効、文法は頻出の格助詞・助動詞を押さえるべき、と明確に述べられています。
別の対策解説でも、格助詞や助動詞の用法を整理しておく重要性が示され、具体的な用法一覧と例文が提示されています。
以下、3パターンを「何が問われるか」「何で間違えるか」「どう解くか」まで落とします。
3-1. 同音異義語・多義語パターン
ここでいう同音異義語は、厳密には「同じ音(読み)だが意味が異なる語」ですが、SPI対策の文脈では「同じ語形(多くはひらがな表記)で、意味が複数ある語」をまとめて扱うことが多いです。実際、語句の用法の代表例として「きる」「あげる」のように、文脈によって意味が変わる語の例題が示されています。
このタイプの攻略は、結局「その語を、別の語に言い換えできるか」に尽きます。ある解説でも「曖昧な言葉に置き換えると間違えるので注意し、意味をはっきり表す言い換えを考える」とされています。
間違え方の典型は、「選択肢の“雰囲気”が似ている」ものに引っ張られることです。これを防ぐため、用法問題では“言い換え語(=定義)を先に作る”のが最短になります。
3-2. 比喩的用法パターン
比喩的用法は、身体語(手・足・口・目など)が、身体そのものではなく「能力」「行動」「役割」などの意味で使われるときに出やすい、と整理されることが多いです。実例として「あし」が「器物の脚」「慣用句」「能力」など複数の意味で使われることが示されています。
比喩系は単語帳の暗記だけだと伸びにくいのですが、語句の用法の枠に乗せてしまえば、やることは同じです。
•まず“何の意味で使っているか”を一言で言い換える
•その意味で成立する選択肢だけを残す
実際の練習問題でも、選択肢ごとに「あし」が何を指すか(能力・器物の部位・比喩・慣用など)を切り分けて正解に到達する、という解説が提示されています。
3-3. 文法パターン(格助詞・助動詞)
語句の用法で一番差がつくのが、文法パターンです。ここでは「単に意味が違う」のではなく、文法上の役割(働き)が違うため、言い換えだけでは苦しくなる場合があります。実際、練習問題として「が」が格助詞(主語)なのか、接続助詞(逆接)なのか、といった識別問題が出され、主語を示す用法と逆接の用法を区別する解説が提示されています。
このタイプは「頻出論点が少ない」のが救いです。時間配分系の解説では、文法パターンは、頻出の格助詞(で、に、の、と、から)と助動詞(そうだ、れる・られる)の用法を覚えておくべき、と明示されています。
さらに別の対策解説では、格助詞「で/に/の/と/から」の代表用法や、助動詞の代表用法(伝聞・推定、受身・尊敬・可能・自発など)が、言い換えと例文つきで整理されています。
ここで、学習を「SPI仕様」にするコツは、学校文法の全範囲をやることではありません。SPIで頻出とされる範囲を、最低限の“意味ラベル”として持つだけで十分です。格助詞とは何か(名詞と述語などの関係を示す助詞で、「が」「を」「に」「へ」「で」「から」などがある)という基本は、国語学・方言文法の解説資料でも整理されています。
4. SPI言語の語句の用法の難しい問題の解き方
ここからは「知っているのに解けない」「時間が足りない」を潰すために、解き方を完全に手順化します。語句の用法は、解説でも「言い換えが有効」「助詞・助動詞に注目」など、共通する攻略法が示されています。
以下の手順は、どのパターンにも共通で使えます。
4-1. 文脈を先に理解する
まず、下線部だけを見て判断しないことが重要です。語句の用法は、問題文中で語句が“どの意味で使われたか”を決める必要があり、そのために文脈を見て意味を正確に把握することが重要だと説明されています。
文脈把握で最初に見るべきは、次の3点です。
•直前直後の名詞(主語・目的語)
•助詞(を、に、で、が、の、から、へ など)
•その語が指している“対象のカテゴリ”(人/物/行為/状態/抽象概念)
この3点が決まると、意味がかなり絞れます。実例として「とる」が、目的語によって「摂取」「撮影」「担当」などに分岐することが示されています。
4-2. 類義語は微妙なニュアンスの違いに注目
語句の用法で迷う人は、「どれも似て見える」状態になっていることが多いです。ここで必要なのは“繊細な語感”というより、用法を決める条件(型)を見抜くことです。文法パターンの例として「が」が主格の格助詞か、逆接の接続助詞かを見分ける問題では、前後の構造(主語と述語の関係なのか、文をつなぐのか)が判断の決め手になる、と解説されています。
つまり「似ているから難しい」のではなく、「どの観点で分けるべきか」を知らないから難しくなります。
•多義語:目的語・助詞で意味が枝分かれする
•比喩:対象が“身体そのもの”か、“能力・行動”などの抽象かで分かれる
•文法:名詞の関係(格)か、文同士の接続かで分かれる
この3つの観点を持つだけで、迷い方が変わります。
4-3. 消去法で解く
語句の用法は、正解を“探す”よりも、違うものを“切る”ほうが速いです。なぜなら、同じ語を使った選択肢でも、違う意味・違う働きの例がわざと混ぜられているからです。
消去法のポイントは次の2つです。
•まず「違うカテゴリ」を消す(例:手段の「で」なのに、場所の「で」が混ざる)
•残った2択で迷ったら、“言い換え”が最も自然な方を選ぶ
4-4. 文法は「頻出だけ覚える」が最短
語句の用法の文法パターンで頻出とされるのは、格助詞(で、に、の、と、から)と、助動詞(そうだ、れる・られる)だと整理されています。
ここは学校の国文法を全部やるより、SPI向けに「この助詞は何通りに使われるか」をミニ辞書として暗記したほうが速いです。実際に格助詞「で」だけでも、場所・手段・理由・基準など複数の用法が例文で整理されています。
助動詞「れる・られる」についても、文法的意味が「受身・可能・自発・尊敬」の4つであることが学習解説で整理されています。
5. SPI言語の語句の用法 練習問題と解説
ここからは、語句の用法の王道3パターン(同音異義語・比喩・文法)に沿って、オリジナル練習問題を出します。出題形式は、各種対策解説で示される「下線部(太字)の語句と同じ意味・用法のものを選ぶ」形をベースにしています。
解くときは必ず、「言い換え→照合→消去」の順で進めてください。これは、解説でも“言い換えが有効”と整理されている基本戦略です。
5-1. 練習問題1
問題1
次の文の下線部の語と、最も近い意味で使われているものを1つ選びなさい。
「チームの方針をきるタイミングを見極める。」
A:電話をきる
B:野菜を包丁できる
C:道をきる(横切る)
D:列をきれいにきる(整列させる)
E:写真をきる(トリミングする)
解説
ここでの「きる」は「区切る/締め切る」に近い意味です。語句の用法では、指定語句を言い換えて意味をはっきりさせるのが有効だとされます。
(※解答は本文末の「まとめ」で一括掲載せず、各問題直後に示します。)
正解:A(電話をきる)
「区切る/終了する」の方向が一致します(Bは切断、Cは横断、Dは整える、Eは編集)。多義語は“目的語”と“場面”で意味が分岐するため、文脈を先に確定するのがコツです。
5-2. 練習問題2
「話の要点をとるのがうまい。」
A:写真をとる
B:責任をとる
C:朝食をとる
D:メモをとる
E:指揮をとる
正解:D(メモをとる)
この「とる」は「抜き出す/記録する」に近い意味です。類似例として、「とる」が「摂取」「撮影」「引き受け」「掌握」などに分岐し、文脈で見分ける練習問題が提示されています。
5-3. 練習問題3
問題3
「面接で緊張して声がうわずることがある。」
A:水面に泡がうわずる
B:相場がうわずる
C:議論がうわずる(中身が薄くなる)
D:気分がうわずる(浮き立つ)
E:目標がうわずる(達成に近づく)
正解:D(気分がうわずる)
声がうわずる=浮き立つ方向の比喩で、Dが最も近いです。語句の用法は“最も近い意味で使われている文を選ぶ”形式として説明されます。[31]
(BやCも比喩的ですが、声の状態=気持ちの高まりに近いのはDです。)
5-4. 練習問題4
問題4
「彼はこの分野に口が堅い。」
A:味付けが濃くて口が堅い
B:秘密を守れて口が堅い
C:食感が硬くて口が堅い
D:口の筋肉が強くて口が堅い
E:口を閉ざしていて口が堅い
正解:B(秘密を守れて口が堅い)
比喩的用法は、身体語が“身体そのもの”ではなく、性質(沈黙・秘密保持など)を表すときに成立します。身体語の意味が複数に分かれる例として「あし」の解説が示され、比喩・慣用の切り分けが重要だと分かります。
5-5. 練習問題5
問題5
「この企画はまだ芽が出ていない。」
A:植物の芽が出た
B:新しい才能の芽が出た
C:芽が出そうだ(天気の兆し)
D:芽が出ない(作物が不作)
E:芽を出して話す(発言を始める)
正解:B(才能の芽が出た)
ここでは「成果・可能性が表に出る」という比喩です。語句の用法では、比喩か物理かの切り分けがまず重要で、選択肢のカテゴリ違いを消すと速くなります。
5-6. 練習問題6
・練習問題(文法:格助詞)
文法タイプでは、意味より先に「働き」を見ます。対策解説では、格助詞(で、に、の、と、から)を頻出として挙げ、用法整理が必要だとしています。
問題6(格助詞「で」)
「オンラインで面接を受けた。」
A:教室で勉強する
B:電車で通勤する
C:大雨で試合が中止になった
D:規則で決まっている
E:一週間で完成した
正解:B(電車で通勤する)
ここでの「で」は手段(~という手段で)です。格助詞「で」には場所・手段・理由などの用法があり、言い換えで見分ける整理が提示されています。
6. SPI言語の語句の用法 対策法
ここからは、練習問題で見えた弱点を、得点に変える学習法に落とします。SPI言語対策は、出題形式を理解し、問題集や模試で繰り返し練習し、時間配分も含めて本番を意識することが重要だと、各種就活サイトで述べられています。
6-1. 頻出パターンを押さえる
語句の用法は3パターン(同音異義語・比喩・文法)に分類できる、という整理が複数の解説で示されています。
その上で、同音異義語・比喩は言い換え、文法は頻出格助詞・助動詞の暗記が必要、という方針も具体的です。
勉強の順番としては、次が最も効率的です。
•まず同音異義語・多義語(言い換えが一番効く)
•次に比喩(身体語・慣用の切り分け)
•最後に文法(格助詞と助動詞をミニ辞書化)
6-2. 例文で意味と用法を確認する
語句の用法は「単語帳で意味を覚えた」だけだと、本番で意味が揺れます。対策解説でも、文中でどういう意味で使われているかを理解することが重要だとされています。
おすすめは、1語につき例文を2つ作る方法です。
•“基本の意味”で1文
•“SPIで引っかけにされやすい別の意味”で1文
これをやると、「言い換え」が速くなります。言い換えが有効であることは各種解説で共通しています。
6-3. 類義語・対義語リストを作る
語句の用法で直接問われるのは「同じ用法」ですが、実際には「似た語が並ぶ」場面が多いので、混同しがちな語をセットで覚えると安定します。
とくに文法パターンは「よく出る範囲」が明示されているため、リスト化が有効です。格助詞(で、に、の、と、から)と助動詞(そうだ、れる・られる)を頻出として挙げる整理があり、学習対象が絞れます。
・受検形式の違いを必ず確認する
SPIには複数の受検方式があり、応募先企業によって異なると説明されています。
また、テストセンターやWEBテスティングなどでは適応型出題が採用され、受検者によって出題内容が変わる、と開発元が説明しています。
ここから言える実務上の結論は、「出題数や難易度を固定で決め打ちしない」「型で対応する」です。
7. SPI言語の語句の用法は得点源になる
語句の用法は、苦手な人が多い反面、やることが明確です。対策解説でも「対策しておけばスピーディーに回答できる」と述べられています。
また「文中の助詞・助動詞に注目すると意味の違いを把握しやすく、選択肢を効率的に絞れる」といった、具体的に点数に直結するコツも提示されています。
そして、語句の用法が得点源になりやすい理由は、次の3点に集約できます。
•頻出パターンが限られ、手順が型になる(3パターン整理+言い換え+文法のミニ辞書化)
•同じ語でも“文脈で意味が決まる”経験を積むほど速くなる(とる/が/あし等の実例)
•適応型出題の環境では、迷う時間が積み重なるほど不利になりやすい(出題が受検者ごとに変わる仕組み)
つまり、語句の用法は「暗記で殴る」より「型で処理する」ことで強くなる単元です。
8. まとめ:SPI言語の語句の用法攻略法
SPI言語の語句の用法は、文脈の中で語句がどの意味・どの文法的働きで使われているかを見抜き、同じ用法の選択肢を探す問題として説明されています。
頻出パターンは「同音異義語(多義語)」「比喩的用法」「文法」の3つに整理でき、同音異義語・比喩は言い換え、文法は格助詞・助動詞の頻出範囲を押さえる、という対策方針が示されています。
最後に、この記事の内容を本番で再現できる形にするためのチェックリストを置きます。受検形式は企業によって異なるため、まず方式を確認し、型を当てはめる準備をしてください。
•どの問題も「言い換え → 照合 → 消去」で解く癖がついたか。
•文法は「で・に・の・と・から」「そうだ」「れる・られる」だけでも、とりあえず即答できる状態か。
•1問に粘らず、“同じテンポ”で解き進められるか(問題ごとの制限時間がある場合がある)。
この3点が整うと、語句の用法は「苦手」から「稼げる」へ変わります。


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