パーソナルトレーナーは副業でも始めやすく、業務委託契約や週末起業として働く人も増えています。本記事では副業としてのパーソナルトレーナーの現状や業務委託相場、週末起業の進め方まで詳しく解説します。
1. パーソナルトレーナーを副業で始めるメリット
副業としてパーソナルトレーナーを始めるメリットは多岐にわたります。主なメリットとして、収入源の増加、健康・運動指導のスキルアップ、将来的な独立準備が挙げられます。
1-1. 収入の増加
パーソナルトレーナーは時給換算で高単価になりやすく、副業でも月に数万円~十数万円程度の追加収入を得ることが可能です。実際、対面でのパーソナルトレーニングは1回60分あたり5,000~10,000円程度の料金も珍しくなく、空き時間を活用することで現実的に月数万円の副収入を目指せます。特に夜間や週末の時間帯にセッションを設定すれば、本業に支障を与えず効率よく稼ぐことができます。また、例えば1セッション5,000円で週5回(計20回)指導すれば約10万円の収入になる計算です。週末だけ副業で月4~8回程度のセッションを行う場合でも、数万円の副収入には十分届くでしょう。
1-2. 健康・運動指導のスキルアップ
副業でパーソナルトレーナーとして活動することで、専門的な知識や指導力を現場で磨くことができます。少人数の指導から始めてコツコツ実績を積み上げれば、トレーナーとしてのスキル向上と自信獲得につながります。副業の位置付けとしては、「経験を積んで実績を作る」目的で取り組みやすい働き方と言えます。実際に指導経験を通じて知識の定着や伝え方、人間力が磨かれ、将来フリーランスとして活動する際の強みになるでしょう。未経験からでもまずは友人・知人への指導やオンラインサポートなどでスモールスタートし、徐々にリピート顧客を増やしていけば、着実に指導スキルを高めることができます。
1-3. 将来的な独立や週末起業の準備
副業としてパーソナルトレーナーを小規模に始めることは、リスクを抑えながら起業ノウハウを学ぶ絶好の機会です。週末起業的にまず副業からスタートすれば、トレーナーとしての実績・経験を積み上げつつ、経済的リスクを最小限に抑えて独立開業へのステップを踏むことが可能です。本業で安定した収入を維持しながら副収入を得ることで、もし上手くいかなかった場合でも大きな損失を出さずに済みます。また、副業を通じて顧客管理や集客方法も体験できるため、フルタイムで独立する際に役立つ経営感覚を養えます。
例えば、実際に副業・週末起業からスタートして成功しているケースでは、「副業で得た現場経験が自信につながり、独立時の経済的な不安が軽減できた」という声もあります。このように、小さく始めて経験を積むことが将来の独立への近道となるでしょう。
2. パーソナルトレーナー副業の業務委託相場と働き方
副業として働く場合、多くのパーソナルトレーナーはジム等と業務委託契約を結んで活動します。ここでは業務委託の仕組みや報酬相場、働き方のバリエーションについて解説します。
2-1. 業務委託契約の仕組み
業務委託契約とは、トレーナーが個人事業主としてジムやフィットネスクラブと契約し、専属トレーナーとして顧客への指導を行う働き方です。ジム側の社員ではないため、基本的に勤務時間や勤務地に縛られず、顧客の予約に合わせてトレーニング指導を行います。予約が入っている時間帯のみジムに出向けば良いため、自分の都合に合わせて働く時間を選択できるのが大きなメリットです。報酬は固定給ではなく完全歩合制の場合が多く、契約先のジムに来てくれたお客様の数やセッション単価に応じて収入が決定します。事前に休み希望日を伝えておけばその日は働かなくても良いため、自由度が高く本業との両立もしやすい働き方と言えます。
2-2. 業務委託相場の目安
パーソナルトレーナー副業の業務委託報酬相場は、一般的に1セッション(約45~60分)あたり3,000円~6,000円程度とされています。新人や提携条件によっては1回3,000円台からのスタートもありますが、平均的には5,000円前後のケースが多いようです。人気トレーナーや高単価のパーソナルジムでは、1時間あたり8,000円以上の報酬を得ることも可能で、実績を積んでフリーランスとして独立すれば1セッション1~2万円以上を実現する人もいます。副業で週末のみ活動する場合でも、例えば月に4~8回程度セッションを行えば数万円の収入になります。先述のように5,000円/回で月20回(週5回ペース)行えば約10万円に達する計算であり、限られた時間でも効率的に収入を得られる点が副業トレーナーの魅力です。
2-3. 働き方のバリエーション
副業パーソナルトレーナーの働き方は非常に柔軟で、さまざまなスタイルを選ぶことができます。契約先のジムやフィットネスクラブで対面指導を行う以外にも、オンラインレッスンや顧客宅への出張トレーニング、レンタルジムを借りて独自にセッションを提供する方法などがあります。自分の得意分野やライフスタイルに合わせて働き方を組み合わせられるのが副業の強みです。例えば、平日の早朝や夜間はオンライン指導で自宅からセッションを提供し、週末はレンタルジムで対面トレーニングを行うことで、時間帯や場所を工夫して収入を最大化することも可能です。週末のみの活動でも十分な収入を得られるケースは多く、平日に本業がある方や家庭と両立したい方にも最適なプランです。
2-4. 副業から本業へのステップ(サロンdeジョブ紹介)
副業でパーソナルトレーナーを始める際は、求人サイトや業界の情報プラットフォームを活用するとスムーズに案件を見つけられます。美容サロンやフィットネス業界向けの転職サイト「サロンdeジョブ」では、パーソナルトレーナーや関連職種の業務委託求人案件も数多く掲載されています。
サイト上では「◎資格不問!男女活躍中◎ パーソナルトレーナー募集★(業務委託)」といった求人が地域別に掲載されており、希望するエリアや条件で検索して応募することが可能です。こうした専門サイトを利用すれば、副業から始めて徐々に案件を増やし、本業への移行や収入アップを図る際にも有効です。条件交渉や契約形態の確認もしやすいため、自分に合った案件を見つけて副業から本業へのステップアップに役立てることができます。
3. 週末起業としてパーソナルトレーナーを始める方法
週末起業的にパーソナルトレーナーを始める場合、事前の準備と戦略が成功のカギとなります。以下では副業トレーナーが押さえておきたい集客方法やメニュー設定、時間管理のコツについて解説します。
3-1. 顧客の獲得方法
集客においては、SNS発信や口コミ、既存の人脈をフル活用することが非常に効果的です。Twitter(X)やInstagram、YouTubeなどでトレーニングの様子やビフォーアフター実績を発信すれば、トレーナーとしての信頼性や認知度を高めることができます。また、既存の顧客から紹介をもらう口コミも強力な集客ツールです。副業開始当初は、まず身近な友人・知人に声をかけて数名のクライアントからスタートし、丁寧に成果を上げてリピートにつなげるのが良いやり方です。オンラインのマッチングプラットフォームや副業向けサービスを利用して顧客を募る方法もありますが、いずれにせよ「誰に」「何を提供できるか」を明確にし、自分の強みを打ち出すことが集客成功のポイントです。
3-2. メニュー設定と価格戦略
週末起業でパーソナルトレーナー業を行う場合、提供メニューや料金設定にも戦略が必要です。レッスン形態は柔軟に設計でき、1対1のパーソナルトレーニングだけでなく、30分や45分の時短メニュー、小グループ向けセッション、オンライン指導プログラムなど多彩なメニューを用意できます。料金設定については、ターゲット層や地域の相場に応じて適正価格を見極めることが大切です。例えば都心部の富裕層向けには1セッション1万円以上でも需要がありますが、郊外で初心者向けに提供するなら5,000円前後が妥当です。具体的な戦術としては、高単価メニューと低価格メニューを組み合わせて用意することが有効です。入門向けの手頃な単発体験プランで集客し、気に入った方には継続コース(回数券や月額プラン)を提案するといった流れで、集客と収益のバランスを取りやすくできます。
3-3. 時間管理と効率化
副業や週末起業では使える時間が限られるため、時間管理を徹底し業務効率を高める工夫が欠かせません。予約管理や顧客との連絡調整に手間取ってしまうと本業との両立が難しくなるため、オンライン予約システムやカレンダー管理ツールを導入してスケジュール調整を自動化するのがおすすめです。予約受付や日程調整、リマインド連絡などを自動化することで本業との両立が格段にしやすくなります。さらに、顧客情報やトレーニング履歴を一元管理できる顧客管理ツールを併用すれば、一人ひとりに最適なフォローやメニュー提案が可能となり、限られた時間の中でも効果的なサービス提供が可能です。副業時間を最大限に有効活用するために、テクノロジーを活用した効率的な時間管理術を取り入れましょう。
4. 副業パーソナルトレーナーの注意点
副業としてパーソナルトレーナーを始める際には、契約内容の確認や保険加入、法的リスクへの対処など注意すべき点もあります。以下に主な注意事項をまとめます。
4-1. 契約形態の確認
業務委託契約で働く場合、事前に報酬や労働条件をしっかり確認しておくことが重要です。報酬体系(歩合率や最低保証の有無)、支払いタイミング、契約期間などはもちろん、勤務可能な曜日・時間帯の取り決めやキャンセルポリシーについても明確にしておきましょう。
契約先によっては「週◯回以上は勤務すること」といった条件を設けているジムもあります。例えば「週3日以上、特定の時間帯に出勤できること」を求められるケースもあり、自分の本業スケジュールと無理なく両立できるかを見極める必要があります(実際には週2日からOKのジムも存在します)。
こうした勤務日数・時間の条件のほか、お客様がキャンセルした場合の取り扱い(キャンセル料の有無や振替対応)なども契約前に確認し、後々のトラブルを防ぎましょう。契約書を交わす際には不明点をそのままにせず、遠慮なく質問してクリアにしておくことが大切です。副業トレーナーとして活動する以上、契約内容を十分理解し順守することが信頼関係の基盤となります。
4-2. 保険や安全管理
トレーニング指導中の事故や怪我への備えとして、損害賠償保険(トレーナー向け賠償責任保険)への加入を検討しましょう。万一、指導中に顧客が負傷した場合などに備えて保険に入っておくことで、自身のリスクヘッジになるだけでなく顧客にも安心感を与えられます。
実際、多くのパーソナルトレーナーは民間資格を取得すると同時にそうした保険に加入しています。資格と賠償保険の両方がないと契約してもらえる施設が限られてしまうため、業務委託契約を結ぶ段階で保険には必ず加入しておくべきです。
あわせて、トレーニング指導時には安全管理を徹底し、正しいフォーム指導や器具の点検などリスク低減に努めることも重要です。安全第一の姿勢で臨むことで顧客からの信頼も高まり、万一の際にも適切に対処できる準備が整っていると言えます。
4-3. 副業規定の確認
会社員として副業を行う場合は、現在の勤務先の副業規定を事前に必ず確認しておきましょう。多くの企業には就業規則で副業に関するルールやガイドラインが定められており、無断で副業をすると規則違反となって懲戒対象になり得ます。
特に副業禁止の規定が明確にある職場では、許可なく副業を始めることで最悪の場合減給・降格、解雇などの処分につながるケースも考えられます。近年、副業解禁の流れが広がってはいますが、それでも「許可制」「届け出制」としている企業は少なくありません。
そのため、副業を開始する前に必ず所属会社の規定を確認し、必要に応じて正式な許可を得るようにしましょう。また、本業の就業時間中に副業の連絡対応をしない、会社のリソースを副業に流用しないなど、社会人マナーとしての注意も欠かせません。本業あっての副業であることを念頭に、企業秩序を乱さない範囲で健全に副業を行うことが大切です。
5. まとめ:パーソナルトレーナーは副業でも十分可能
パーソナルトレーナーの仕事は、副業として十分に実現可能なキャリアです。本業の空き時間を活用して業務委託契約や週末起業という形で収入を得ながら、着実にスキルと実績を積むことができます。
業務委託の相場や効果的な顧客獲得法、週末起業の準備ポイントを正しく理解し、計画的に取り組めば、副業から本業へのステップアップも夢ではありません。実際に未経験から副業でスタートして成功したトレーナーも多く存在し、「副業から始めたおかげで経済的リスクを抑えつつ経験を積めた」といった声も聞かれます。
重要なのは時間とスキルを上手に活かし、無理のない範囲で継続することです。紹介したように高単価で効率的に稼ぐ工夫や、信頼を築いてリピーターを増やす戦略を取り入れれば、副収入を安定的に得ることも十分可能です。
副業パーソナルトレーナーとしての一歩を踏み出し、自身の知識・情熱を収入に繋げてみませんか。その経験は将来きっと大きな財産となるはずです。

コメント