アイリストになりたいけれど、資格は何が必要なのか?美容師免許なしでもなれるのか?ユーキャンなどの通信教育で対策できるのか?そんな疑問をお持ちではないでしょうか。
本記事では、アイリストになるために必要な資格や条件を中心に、「美容師免許なしの場合の現実」「通信教育での対策の可否」「就職までの流れ」を詳しく解説します。近年需要が高まるアイリストへの正しい道筋を知り、社会人の方でも無理なくキャリアチェンジできる方法を一緒に見ていきましょう。
1. アイリストになるには何が必要?基本条件を解説
アイリストとは、まつげエクステンション(まつエク)やまつげパーマといった目元の施術に特化した美容職です。近年人気が高まり、未経験から目指す人も増えていますが、ネイリストとは異なり明確な資格条件が存在します。
結論から言うと、アイリストとして働くには「美容師免許」が必須です。日本の法律で定められており、まつげエクステやまつげパーマなどの施術は美容師法上の「美容行為」に該当するため、美容師免許なしで行うことはできません。つまり無免許でまつげ施術を仕事にすることは法律上認められていないのです。
1-1. アイリストの仕事内容
アイリストの主な仕事内容は、以下のように目もとを美しく見せる施術全般です。
・まつげエクステンション(まつエク)
人工のまつげを専用の接着剤で一本ずつ自まつげに装着する施術。デザインに合わせて長さやカールを選びます。
・まつげパーマ(まつげカール)
自まつげにパーマ液を使ってカールをつけ、上向きのカールまつげに整える施術です。ビューラーいらずの仕上がりになります。
・アイブロウ施術
サロンによっては眉のスタイリングや眉毛エクステンションを行う場合もあります。まつげと合わせて目元全体の印象をデザインします。
これらの施術では、デリケートな目元に直接触れるため高度な技術と衛生管理が求められます。施術前にはデザインのカウンセリングを行い、施術後にはアフターケアの説明をするなど接客力やコミュニケーション力も重要なスキルです。お客様の希望を丁寧に聞き取り、安全かつ満足いただける施術を提供することがアイリストの役割と言えるでしょう。
1-2. なぜアイリストには資格が必要なのか
アイリストの施術に美容師免許が必要とされる最大の理由は、安全性の確保です。目の周辺は非常に繊細で、万が一トラブルが起これば重大な事故につながる可能性があります。
実際、まつげエクステが流行し始めた当初は無資格でも施術可能とされていましたが、施術トラブルの急増を受けて状況が一変しました。例えば、まつエクによる健康被害件数は2004年度にはわずか2件でしたが、その後年々増加し2008~2009年度には年間約50件にまで急増しています。
接着剤による皮膚トラブルや誤って角膜を傷つける事故が相次いだため、厚生労働省は2008年に「まつ毛エクステンションは美容師法における美容行為に該当する」とする通達を発出しました。この通達により2008年以降、アイリストは美容師免許保持が義務化されたのです。
法律上も、美容師法第6条に「美容師でなければ、美容を業としてはならない」と定められており、第2条で「美容」とはパーマや結髪、化粧等により容姿を美しくすることと定義されています。まつげエクステやまつげパーマはまさにこの「美容」に該当するため、美容師免許を持った人だけが行える行為となっています。大切な目を守り安全な施術を提供するために、国家資格である美容師免許が必要なのです。
2. アイリストに必要な資格は?美容師免許なしは可能か
アイリストになるために必要な資格は美容師免許のみです。アイリスト専用の国家資格は存在せず、民間資格についても法的な必須条件ではありません(後述しますが、技術力証明のための民間検定はあります)。裏を返せば、美容師免許さえ取得していればアイリストとして働く資格条件は満たせるということです。
したがって、美容師免許を持っていない状態では、いくら民間の技術講習を受けて修了証をもらってもサロンでアイリストとして施術することはできません。これは業界全体で共通のルールであり、例外はありません。法律違反となってしまうため、どの正規サロンでも採用時に美容師免許の有無が確認されます。
2-1. 美容師免許なしでアイリストになることはできない
美容師免許なしでアイリストの施術を行うことは法律違反です。美容師法第18条では、無免許で美容行為を行った場合「30万円以下の罰金」が科されると定められています。仮に無資格で施術をして重大な健康被害を与えてしまった場合、罰金だけでなく逮捕を含むさらに重い処罰の対象にもなりかねません。当然、無資格者を雇って施術させたサロン側も処分の対象となります。
そのため、正規のサロンでアイリストとして働くには美容師免許が絶対条件です。求人票にも「要美容師免許」と明記されているのが通常であり、面接時に免許証の提示を求められることもあります。まずは美容師免許の取得を目指すことが、アイリストへの第一歩となるわけです。
なお、どうしても今すぐアイリスト業界に関わりたい場合でも、無資格でできる業務は限られます。
・サロンの受付・清掃
・カウンセリング対応
・物販など美容行為に当たらない補助業務
であれば従事できますが、アイリスト本来の施術はできません。資格取得まではこれらのサポート業務で現場経験を積みつつ、スクールに通うという方法もあります。
2-2. 美容師免許を取得するメリット
美容師免許を取得すれば、アイリストとして働く資格を得られるのはもちろん、美容業界での活躍の幅が一気に広がります。美容師免許はヘアスタイリストやメイクアップアーティストなど美容全般で通用する国家資格です。将来的にヘアサロンで働いたり、アイブロウリスト(眉の専門家)に転向したり、さらには独立開業するといったキャリアプランも描けます。
特に将来サロンを開業したい場合、美容師免許は必須です。まつげエクステサロンも法律上は美容所として都道府県に開設登録を行う必要があり、管理者として美容師免許保持者を置かなければ営業できません。免許を持っていれば自分でサロンを開く資格要件を満たせるため、キャリアの選択肢が格段に増えるのです。
このようにアイリストとして長く安定して働きたい方にとって、美容師免許はなくてはならない重要な資格と言えます。逆に言えば、免許を取得せずになんとか働けないかと抜け道を探すより、正攻法で資格を取ってしまう方が結果的に近道です。国家資格保持者という肩書きはお客様からの信頼にもつながりますし、自身のスキルの証明にもなります。
アイリストとして就職・転職を目指すなら、まず美容師免許の取得を最優先にしましょう。資格取得後は、その免許を活かせる職場探しが次のステップです。美容業界専門の転職サイトである「サロンdeジョブ」などに登録しておくと、アイリストの求人情報を効率よく収集できます。
サロンdeジョブには美容師免許が活かせるアイリスト求人が豊富に掲載されており、未経験歓迎や研修制度ありのサロンも多いので、初めてでも安心です。さらに、現在まだ資格を持っていない方でも、早めにこうしたサイトに登録しておくメリットは大きいです。求人情報を眺めることで「どんなサロンがあるのか」「資格以外に求められるスキルは何か」など業界研究ができます。場合によっては見習い募集や資格不要の関連職(例:サロン受付やアシスタント、ネイリスト等)の求人に出会えるかもしれません。そうした仕事に就いて現場の雰囲気を学びながら通信課程で免許取得を目指すという道も現実的に可能です。
登録は無料ですので、「いつかアイリストに」と考えている方は情報収集のためにも早めに活用しておきましょう。
3. 美容師免許なしの場合ユーキャンなど通信教育で対策できる?
美容師免許を持っていない人が次に気になるのが、「ユーキャンなどの通信講座でアイリストになれるのか?」という点ではないでしょうか。仕事や学校で忙しい中、通信教育で知識を身につけられれば便利ですよね。
結論として、通信教育だけで美容師免許を取得することはできません。美容師免許は前述の通り国家資格であり、国が指定した美容専門学校(美容師養成施設)で所定の課程を修了してから国家試験に合格する必要があります。ユーキャンのような通信講座は民間の教育サービスであり、国家試験の受験資格そのものを得ることができないのです。現在ユーキャンを含め、通信講座で直接美容師免許を取れるプログラムは提供されていません。
ただし、通信講座をまったく活用できないかというと、そうではありません。補助的な学習ツールとして通信教育を利用することは十分可能です。美容師養成施設で学ぶ内容には美容理論や衛生管理、接客マナーなど座学の比重も大きいです。そうした基礎知識の予習・復習に通信教材を使うのは有効でしょう。また、美容専門学校に通いながらユーキャンなどの教材で自主学習する人もいます。以下では通信講座に関するポイントを詳しく見てみます。
3-1. ユーキャンで美容師免許は取れるのか
まず確認しておきたいのは、「ユーキャンで美容師免許取得講座は提供されていない」という現実です。ユーキャン公式サイトの講座一覧を見ても、美容師国家資格に直接対応した講座は存在しません。これは美容師免許取得のプロセスが前述のように指定の美容専門学校への通学と国家試験合格が必須であり、通信教育のみで完結できないからです。
美容師国家試験の受験資格を得るには、中学校卒業以上の学歴に加え「厚生労働大臣または都道府県知事指定の美容師養成施設で、昼間または夜間課程を2年以上、もしくは通信課程を3年以上修了」することが必要です。ユーキャン等の民間通信講座ではこの「養成施設の課程修了」に当たらないため、どんなに頑張って教材をこなしても国家試験を受けることすらできません。極端な言い方をすれば、ユーキャンのテキストで勉強して国家試験を受けたいと思っても、受験票がもらえないということです。
以上の理由から、「通信講座だけでアイリスト(美容師免許)になろう」というのは残念ながら不可能となります。もし「美容師免許を取れる」と謳う通信講座があれば誤解を招く表現なので注意してください。
3-2. 通信教育が役立つケース
通信教育そのものが全く無意味かというと、決してそうではありません。通信講座はあくまでサポート教材として捉えましょう。たとえば、美容専門学校で学ぶ解剖生理学や衛生管理、接客マナー、関連法規といった座学科目の予習・復習に通信講座のテキストが役立つことがあります。自宅学習用の副教材として活用すれば、理解が深まり授業の理解度アップや国家試験の筆記対策にプラスになるでしょう。
また、通信教育のメリットは自分のペースで好きな時間に学べる点です。社会人として働きながら美容専門学校の夜間部や通信課程に通う人にとって、スキマ時間で勉強できる通信講座は強い味方になります。学校のカリキュラムで理解が追いつかない部分を補強したり、将来サロンで役立つ関連知識を広く学んでおく目的で活用するのがおすすめです。
例えばユーキャンでは、美容師免許こそ取得できないものの、美容に関連した民間資格講座はいくつか開講されています。ネイリスト講座やアロマテラピー検定、コスメ検定、美肌スペシャリストなど、美容やライフスタイルに関する講座があります。これらを受講し資格を取っておくと、就職時に「ネイルもできるアイリスト」「アロマの知識も持つアイリスト」のように付加価値になるケースもあります。特にネイルは国家資格が不要な分野なので、ネイリスト講座を並行して受講しネイルサロンで働きつつ通信課程で美容師免許を目指すというキャリアパスも考えられます。自分の興味や将来像に合わせて、通信教育を上手に組み合わせてみてください。
重要なのは、通信教育だけで完結しようとしないことです。アイリストになるための本丸はあくまで「美容師免許の取得」です。その補助線として通信講座を使う、という位置付けで活用しましょう。
4. 美容師免許なしからアイリストになるまでの流れ
ここからは、現在美容師免許を持っていない人がアイリストになるまでに踏むべき具体的なステップを解説します。大きく分けて「美容専門学校に通う」→「美容師国家試験に合格する」→「アイリストとして就職する」という3段階になります。それぞれ詳しく見ていきましょう。
4-1. 美容専門学校に通う
まずは美容師養成施設である美容専門学校に入学します。ここで美容師国家試験の受験資格を得るための課程を履修します。美容専門学校にはいくつかの課程(コース)が用意されており、自分の生活スタイルに合わせて選ぶことができます。
・昼間課程(昼間部)
平日の昼間に通学する全日制コースです。一般的に2年間で卒業となり、卒業と同時に国家試験の受験資格を得られます。学費は学校にもよりますが2年間で約200万~300万円ほどが目安です。最短ルートで集中的に学びたい方、高校卒業後にストレートに進学する方によく選ばれます。
・夜間課程(夜間部)
平日夜間に通学するコースです。昼は働きながら夜に学校に通う社会人や、大学とのダブルスクールの方などに適しています。修業年限は2~3年と学校によって幅があり、学費は約150万~250万円程度と昼間課程よりやや抑えられる傾向があります。仕事を続けながら資格取得を目指したい社会人には現実的な選択肢です。
・通信課程(通信制)
主に自宅学習をベースとし、必要に応じてスクーリング(面接授業)に通うコースです。最低3年間の在籍が必要で、学費は約60万~90万円と通学課程に比べかなり安価です。自分のペースで学べる反面、昼間・夜間よりも自己管理能力が求められます。仕事や子育てとの両立、経済的負担を軽くしたい場合に選ばれることが多いです。
社会人からアイリストを目指す方は、この夜間課程か通信課程を選ぶケースが多いでしょう。特に通信課程は費用負担が軽く、昼間はフルタイム勤務しながら資格取得を狙えるため人気です。ただし通信課程と言っても完全に独学というわけではなく、指定のスクーリング(日中に行われる実技集中授業)への参加が必要です。美容室などで働きながら通信課程を受講する「従業者コース」であれば、サロンでの実務が一部カウントされスクーリング日数が軽減される学校もあります。一方、美容業界未経験の「非従業者コース」だと法律で定められた300時間以上のスクーリングをすべて履修する必要があります。自分がどちらに該当するかで学習スタイルが変わりますので、事前に学校に確認しましょう。
★ワンポイント:社会人の美容専門学校選び
社会人入学歓迎の美容専門学校も増えています。夜間部や通信制の充実はもちろん、学校によっては土日にスクーリングを実施してくれるところもあります。また、学費負担に関しても給付金制度(専門実践教育訓練給付金)を利用して学費の一部補助を受けられるケースもあります。働きながら通うのは大変ですが、学校側もサポートしてくれる制度がありますので、有効に活用しましょう。
4-2. 美容師国家試験に合格する
美容専門学校で規定の課程を修了すると、いよいよ美容師国家試験を受験できます。美容師国家試験は年2回実施されており、例年冬(2~3月)と夏(8~9月)に行われます。試験の内容は学科(筆記)試験と実技試験の2本立てです。学科では衛生管理や美容理論など学校で学んだ知識が問われ、実技ではカッティングやワインディング(パーマのロッド巻き)など基本的な美容技術の習熟度が試されます。残念ながらまつげエクステの技術は国家試験には含まれていませんが、美容師として必要な基礎技術全般を身につけているかどうかがチェックされます。
両方の試験に合格して初めて美容師免許の取得となります。不合格科目があった場合、一部合格として次回試験でその科目が免除される救済措置もありますが、できれば一度でクリアしたいものです。近年の美容師国家試験の合格率は平均で60~90%前後と高めですが、油断せずしっかり対策しましょう。学校できちんと実力をつけていれば合格ラインは十分狙えます。不安な場合、学校主催の国家試験対策講座や模擬試験なども積極的に活用して万全を期してください。
4-3. アイリストとして就職する
国家試験に無事合格し美容師免許を取得できたら、晴れて「美容師」(国家資格保持者)の仲間入りです。ここからはいよいよアイリストとして働くための就職活動を行います。美容師免許を持っていれば、美容室・アイラッシュサロン問わず美容所での施術業務に従事する資格があります。アイリスト希望であれば、まつげエクステ専門サロンやトータルビューティーサロン(ヘア&アイラッシュ両方行うサロン)のアイリスト求人に応募しましょう。
未経験で就職する場合でも心配はいりません。研修制度が整っているサロンが多いからです。美容専門学校ではヘア関連の実習が中心で、まつげエクステの技術は深く教わらないことも多いですが、入社後に社内研修や先輩からのOJTで一から学べるサロンがほとんどです。「経験不問」「未経験OK」と記載の求人も数多くありますし、逆に「経験者のみ」という求人は美容業界でもアイリスト職では少数派です。ですから、新卒・新免許取得の方でも自信を持ってチャレンジしてください。
就職活動の際は前述のサロンdeジョブなど専門サイトを活用すると効率的です。地域や待遇で絞り込み、「未経験歓迎」「研修あり」といった条件で検索すれば、自分に合った求人が見つけやすいでしょう。また、美容師免許を活かしてアイリスト以外の職種(美容師・ヘアメイク・ブライダル関係など)に応募することも可能です。同じ美容師免許を持っていても活躍の場は一つではないので、視野を広げて求人を見ると新たな発見があります。
5. アイリストになるまでにかかる期間と費用
アイリストを目指す上で、資格取得までの期間と必要な費用も気になるポイントですよね。ここではおおまかな年数と費用の目安について説明します。自分の計画を立てる際の参考にしてください。
5-1. 取得までにかかる年数
美容師免許を持っていない状態からアイリストデビューするまでには、最低でも2~3年程度は見ておきましょう。例えば高校卒業後すぐに美容専門学校の昼間課程(2年)に通い、美容師免許を取得して就職した場合、順調にいけば約2年半~3年で現場デビューが可能です(2年在学+国家試験合格+サロン研修期間)。一方、社会人が働きながら通信課程で免許を取得する場合は在学3年が基本なので、取得まで3年半~4年ほどかかる計算になります。学校入学前の準備期間や就職活動期間も含めると、人によっては5年近く見積もるケースもあります。
思ったより長い…と感じるかもしれませんが、それだけ腰を据えて取り組む価値のあるキャリアとも言えます。美容師免許は一生ものですし、一度取ってしまえば後はその資格を武器に長く働けます。途中で投げ出さず継続できるよう、学校や働き方は自分に合った無理のないプランを選びましょう。例えば「一刻も早く現場に出たい」という人は昼間課程で最短2年で取得を、「多少時間がかかっても働きながら費用を抑えて取得したい」という人は通信課程で3年計画、といった具合です。自身の生活状況と相談しながら計画を立ててみてください。
5-2. 費用の目安
美容専門学校の学費は学校や課程によって差がありますが、概ね以下が目安となります。
・昼間課程(2年制):約200万~300万円(2年間の授業料・施設費などの合計)
・夜間課程(2~3年制):約150万~250万円
(昼間課程より授業時間が少ないぶん学費も抑えめ)
・通信課程(3年制):約60万~90万円
(自宅学習主体で通学日数が少ないため学費も安い)
上記はあくまで授業料等の学校に納める金額です。この他に教材費や実習道具代が別途必要になることがあります。例えばヘアカット用のシザーやウィッグ、人頭モデル代、国家試験用の材料費など、美容師養成課程では様々な道具を使います。学校によっては教材一式代が初年度にまとめて請求される場合もありますし、任意で購入する教材(国家試験対策問題集など)は各自で用意するケースもあります。
また、国家試験の受験手数料や免許申請のための登録料(収入印紙代)もかかります。全て込みで考えると、昼間部で総額250~350万円前後、夜間部で200万円前後、通信制で80~100万円前後を見ておくと安心です。
決して安い投資ではありませんが、各種支援制度も活用できます。代表的なものでは日本学生支援機構の奨学金、専門実践教育訓練給付金(条件を満たせば最大で学費の50%支給)などがあります。社会人経験がある方は特に後者の教育訓練給付金を利用できる可能性がありますので、ハローワーク等で確認してみましょう。賢く制度を使えば自己負担を大きく減らすこともできます。
6. アイリストを目指す人が知っておくべき注意点
アイリストは流行の職種でやりがいも大きい反面、高い責任感が求められる仕事です。お客様の目もとを扱う以上、資格や免許を軽視して安易に独学や我流で始めるのは非常に危険です。ここでは、これからアイリストを目指す上で心得ておいてほしい注意点をまとめます。
まず何より法律を順守すること。無資格でお金をもらって施術を行う行為は前述の通り違法です。中には「資格はないけど格安で施術します」とSNSで募集したり、無免許のまま自宅サロンを開いてしまうケースも見受けられます。しかしそれはお客様の目に万一のことが起きた場合、何の保証もできないリスクの高い行為です。施術者本人が処罰されるだけでなく、被害を受けたお客様から損害賠償を請求される可能性もあります。美容師免許なしの施術は絶対に行わないでください。
また、仮に無資格で経験を積んだとしても、後から正式にサロン勤務しようとした際にその経歴は評価されません。むしろ「違法行為をしていた人」と見做され敬遠されてしまいます。業界内の信用を失い将来の選択肢を狭めることにもなりかねません。正しいルートでキャリアを積むことが、結局は近道であり自分自身を守ることになると心得ましょう。
そして技術と安全性の向上に終わりはないということも覚えておいてください。資格取得はゴールではなくスタートです。アイリストとしてデビューしてからも、新しい技術や商材の勉強、衛生管理の徹底、お客様対応力の向上など学ぶべきことは次々出てきます。まつげ業界はトレンドの変化も早く、新技術(例:ボリュームラッシュや次世代まつげパーマ液など)が登場し続けています。常に向上心を持ち、資格+実践経験+最新知識で腕に磨きをかけていくことが大切です。
最後に、目標を見失わないことです。資格取得まではどうしても年単位の時間がかかります。途中で大変に感じることもあるでしょう。その際は「なぜアイリストになりたいと思ったのか」を振り返ってみてください。オシャレが好き、美容で人を笑顔にしたい、自分のお店を持ちたい――動機は人それぞれですが、その気持ちが本物であれば乗り越えられるはずです。苦労して手にした美容師免許とアイリストのキャリアは、きっとあなたの一生の財産になります。
7. まとめ:アイリストになるには正しい資格取得が最短ルート
アイリストになるには美容師免許が不可欠であり、美容師免許なしでサロンで働くことはできません。ユーキャンなどの通信教育はあくまで補助的な勉強手段であって、資格取得の代替にはなりえません。遠回りに見えても、美容専門学校でしっかり学び国家試験に合格するという王道こそが最短ルートです。
資格取得から就職まで計画的に進めれば、アイリストとして安定したキャリアを築くことができます。必要な知識と技術、そして国家資格という土台があれば、自信を持って現場に立つことができるでしょう。夢を実現するために、まずは正しい一歩を踏み出してください。その一歩とは、信頼できる美容専門学校への入学や情報収集のための行動(例えばサロンdeジョブへの登録など)です。
美容業界はあなたのような熱意ある人材を必要としています。しっかりと資格を取り安全と技術を身につけたアイリストは、お客様からもサロンからも求められる存在です。ぜひ本記事の内容を参考に、正攻法でアイリストへの道を進んでください。あなたの努力と情熱が実を結び、憧れのアイリストとして活躍できる日を心から応援しています。

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